表皮層を大切にしないと美肌になれない理由
表皮層の中は大忙しじゃ!!(ノブ風に言ってみた)
皮膚の役割は皮膚の内側の防衛である。
寒冷熱なども含む、外的刺激から防衛する役割が一番。
皮膚は地面の中のように層の状態になっていて、一番浅い部分が表皮層という。
表皮細胞というのが表皮層の中の一番下の基底層で生まれる。
この表皮細胞は、基底層から上に向かって何度か変身する。
この基底層が壊れない限り、どんな傷を受けても肌は再生を繰り返すことができる。
細胞は基底層で毎日生まれ、細胞分裂を起こしながら肌の表面に向かって成長していく。
最後は角質(垢)になって死す。
この繰り返しが毎日行われている。これをターンオーバー=新陳代謝(生まれて死ぬを繰り返す)という。
表皮細胞は死んだら垢となって一番上に重なるように止まるのだが、丈夫で健康な細胞が死んだ形と、貧弱で生まれた細胞が死んだ形とでは、皮膚の見た目に大きな変化が生じる。
見た目に影響するけど、深いたるみやそれを原因とする深いしわは無関係である。
これらは真皮層や、筋肉層の劣化によるもの。
表皮層の内部の状態が影響を与えるのは、くすみや浅いシワ、シミや毛穴の開きや乾燥である。
皮膚は上部から順に 表皮、真皮、皮下組織、の順に並んでいます。
新陳代謝がくりかえされるのは表皮のみです。
表皮は、底から順に、基底層(←いわゆる”皮膚細胞”が作られている)、有棘層、顆粒層、角質層(←ここが、垢になって剥がれる表面部分)と呼ばれています。
表皮層の上の方は死んだ細胞とバリアゾーン
角質層は、死んだ細胞が積み重なっている(10ー20層)
死んだ細胞の間は、以下の成分で構成されている。
・細胞間脂質
・皮脂膜
・NMF
この3つの働きのいずれかが支障をきたすとみずみずしさを失いカサつく。
モイスチャーバランス
NMF
水分をつなぎとめ角質細胞と角質細胞の間の細胞間脂質が水分を挟み込む、
さらに表面から皮脂膜でシールのようにバリアになって細胞を覆い守っている。
細胞間脂質
角質層の細胞と細胞をくっつけて水分を逃がさないようにサンドイッチ状にはさみ込む
皮脂膜
角質層の上に皮脂がさらにバリアになって細胞を守っている
これをモイスチャーバランスと呼ぶ。
バリアゾーンは心臓が止まれば即消える
このエリアの成分の連携によって、皮膚の表面にはバリアゾーン(電気層)になっており心臓が動いている限り、機能している。溺死体がパンパンなのはこれが理由。
ちょっと違った言い方をすると、
角質層は、まるでレンガが積み重なったようにミルフィーユ状になっている。
そのレンガとレンガの隙間には、
「皮脂」や皮膚が作り出す「天然保湿因子(NMF:Natural Moisturizing Factor)」がしみわたっていて、表皮の表面も皮脂でさらに覆われて守っている。
年齢を重ねてくる、スキンケアを怠る、免疫力が低下するなどによって皮脂腺の働きの低下、水分保持能力の低下が起こると、モイスチャーバランスがすぐに崩れる。
気温や室内の温度の変化にも弱い。対応できる肌になるには水分を十分蓄えて隙間を埋めておくしかない。
ちなみに、このレンガ間の隙間が空いてバリア機能が働いていない状態を乾燥性敏感肌、アトピーと呼ばれる。
だからこの隙間を絶対にあけてはいけない。隙間が空く最大の要因は乾燥である。
オイリー肌は実は乾燥肌である
保湿成分が蒸発しだすと、まずは皮脂が保湿成分の役割を果たそうと頑張る。
これがオイリー肌。だけど実際は乾燥肌である。なので間違えてオイリー化粧品を使ってしまい、角層はどんどん弱くなる。
不思議だが、表皮層の一番上の角層の水分がなくなると一気にくすんでくる。
なんでかは野菜と同じで、野菜も水分がなくなるとみずみずしさがなくなってどんよりする。
これと全く同じ。色白の人が角層の水分が低下したからと言って急に色が黒くなったりするくらい変わるわけではないが、肌の水分が低下すると汚れたわけではないのに、2トーンくらい肌が黒く見える。
ちょっとだけ説明を加えると・・・
肌のフィルターのような存在と言えるのが角質の状態
角層が乾燥して整列が乱れたり、角質細胞同士の間に隙間ができたりしているとキメが乱れる。
肌表面に微細な影が発生し透明感が損なわれて濁ったような暗い印象の肌になる。
なので美しい角層作りを目指すことがスキンケアの要なのだが、血液から運ばれてくる栄養素が元になっているので、美しい肌になりたいのであれば、食事内容も大変重要なのである。
そもそも細胞に元気がなければ角層の質は決まったようなものなので、40歳になりガクンと肌力が落ちたな〜と感じたらすぐにでも細胞自体を活性化させないとスキンケアを正しく行っても理想の肌には慣れない。
そこで役に立つのが、山中教授で有名なIPS細胞の一つ「幹細胞」である。
それについては別記事でお伝えしている。
→全細胞の親分!超・革新的成分「ヒト幹細胞と植物幹細胞」で次世代若返り美容法♪
表皮層のターンオーバーはなんのためにあるの?
角層を美しするとはターンオーバーを活性化させること。
私たち人間の命は生まれ変わることはできませんが(宗教の死生観は別のお話)肌は毎日生まれ変わっている。
これが表皮の主な機能です。
このターンオーバーは個人により早いとか遅いとか違いがあり、この違いが美肌なのか弱い肌なのか傷の治りが早い方か遅い方なのかとか見た目に影響している。
ここで肌に悩みがある方は、生まれ変わってるのになぜ自分の肌は綺麗にならないの?となり、ターンオーバーとか聞かされても意味ない!と思う方も多い。
表皮細胞が生まれると、細胞分裂を起こし形を変え水分を失いながら(シンゴジラのように形態を変えながら)角層に押し上げられていく。
角層にたどり着いた頃は、核を失って老化角片(垢)になる。ここでしばらく止まるのだけど、長居しすぎると皮膚の見た目が悪くなる。留まる日数が長すぎると、必要以上に厚くなってしまい老廃物で顔の表面が覆われている状態になる。
みんな大好きコラーゲンやヒアルロン酸は、表皮層の下にある真皮層で分泌されてる。
この真皮層は毛細血管が届いているので、ここから食べた食材の栄養を受け取って表皮層の細胞に供給している。
基底層で生まれた細胞は分裂した2個の新しい細胞のうち1個は止まり、次の分裂に備える。
形・成分・働き(役目)を変化させていく特殊な機能を持った細胞である。
細胞が生まれる基底層を一番下にすると、5層になっている。
一番上の角質層(角層)にたどり着いた時は平べったい形に変化して、防衛となり外部から危ないものが入ってこないようにする。
生まれたての頃の角質細胞は互いに密着しているが、表層に近づくに従い結びつきが弱まり細胞間に隙間ができて垢となり脱落する。
構成する細胞の90%はケラチノサイト(角化細胞・表皮細胞とかも言われる)=堅苦しく言えば、表皮角化細胞だ。
なぜ?化粧品の効果は時間がかかるのか?
今日新しい細胞が生まれて、その細胞が死んで剥がれるのは・・・つまり、皮膚細胞の寿命は28日〜54日。
28日は20歳までで、それからは個人のお手入れ力や環境で変わる。
- 10代20日
- 20代28日
- 30代40日
- 40代55日
- 50代75日
よく28日で生まれ変わると言われているけど、それは20歳までの日数。
目標はもちろん28日。
年齢を重ねると日数だけではなく、リズムも狂ってくる。
表皮の厚さは身体の部位や年齢により異なる。目の下は薄い。
ということは、20歳の肌だと、新しく取り入れた化粧品の効果が28日ということだが、40歳で新しいスキンケアを取り入れて、肌が綺麗でもないし老化が進んでいる場合は3ヶ月は効果が現れるまで必要だということ。
肌のターンオーバーが正常に作用していれば、美しい肌がいつも蘇る。つまり毎日美肌でいられる。
本当に正しいお手入れ方法で効果がある化粧品を取り入れ、(紫外線予防までちゃんとする)まずは3ヶ月踏ん張ってみる。変化は1週間ほどで始まるから自分でも気づけるが自分が理想とする見た目肌までは時間がかかる。そこまで待てずに辞めてしまう。お金のある人は美容整形には走ってしまうけど費用対効果で大体みんな落ち込む。こんな流れなのが現実。
皮膚の見た目に変化を感じるにはスキンケアを変えてから時間がかかる
スキンケアは、皮膚をペロ〜ンとめくって、着替えるようなわけにはいかない。
自分の肌の生まれ変わりが遅いということは、肌にちゃんと表れるので皮膚科に行かなくても自分でわかる。
20歳を超える頃から、この皮膚細胞の生まれる数が減少していく。新しい細胞が生まれてこないと、皮膚表面に向かって成長していく(押し上げられていく)力がなくなっていくので、皮膚表面が停滞する。
停滞とは、皮膚の表面はミルフィーユ状になっていて、外側は垢なんですが、この垢の部分が剥がれずに渋滞を起こす。これがごわつきやくすみになっている。
これは角質肥厚と呼ばれる、代謝が遅くなり角層が剥がれ落ちる力が足りず皮膚の表面に貯まってしまう状態。
40歳以降は、運動や入浴やらで代謝を上げても皮膚の角層を剥がすまでは力及ばす。
なので大昔から変わらず美容法として存在するのが角質ケアだ。
種類は多種にわたり、美容クリニックのレーザー系や薬剤塗布系から自宅でできるピーリングまでたくさんある。
美容クリニックでの角質ケアは費用は高く、肌の未来的には肌が弱くなるためオススメはしない。
とにかくこの角層はためたら、見た目に反映するので、定期的に角層ケアは必須である。
それとシミもこの表皮細胞のターンオーバーの遅いことが原因。
表皮細胞が生まれる基底層にはメラノサイトというメラニン(シミ)を作る工場が点在していて、紫外線防止剤を塗っていないときに紫外線を浴びてしまえば工場が稼働しシミ細胞が表皮層内に拡散されて皮膚の表面に黒い点としてシミができる。角層の中にメラニンが溜まっていくとシミになる。つまりしつこく残っているメラニンが正体。
基底層に並ぶ表皮細胞細胞とメラノサイトの割合は10対1。
このメラニンは紫外線を浴びてメラノサイトから放出されてしまったとしても、ターンオーバーにより角層まで押し上げられ剥がれ落ちればそれでシミは残らない。
シミは本当は消すという言い方より、シミは排泄するというのが正しい。
角層の中にメラニンがたまる。それを角層と一緒に剥がれ落ちればいいだけ。
シミは一種の老廃物だから排泄すれば消えてしまう。ただ真皮層に落ちるシミというのもあって、これは真皮層に浸透する成分で消す必要がある。
だから、皮膚細胞は常に新しい状態にしておく。
つまり皮膚細胞は真皮層に先端がある「血管」から栄養を受けて、それを吐き出すことが正常に行われることで美肌を保っている。ターンオーバーが遅くなるというのは、老廃物が皮膚の表面に溜まっているということ。
ターンオーバーは毛穴の汚れまで押し出すことができ、美しい肌になっていきます。
転んで傷ができても、自然となおっているのはこのターンオーバーの力そのもの。
ターンオーバーがちゃんとしてると太った細胞が生まれ表面に上がってきた時に良い肌になる。
本当の角層ケアとは?綺麗で丈夫な角層にする方法
保湿ケアは、まず厚くなった角質を取り除くことから始める。
美容成分を入れ込む準備を整えてあげなければ保湿効果は半減する。
まずは厚くなってしまった余分な角質(老廃物)を取り除く。
酒粕でピーリング
→老化で溜まる「角質層の老廃物」を大吟醸酒粕と17種類の美容成分で除去
毛穴の洗浄もしっかりやっておく
洗顔
→正しい洗顔でアンチエイジング!(泡立にこだわらなくていいんだよ!)
細胞を増やす!
40代以降であれば細胞が生まれる力が弱っているので幹細胞を浸透させて増やす。
→全細胞の親分!超・革新的成分「ヒト幹細胞と植物幹細胞」で次世代若返り美容法♪
最先端成分
ここまでしてから美容成分を導入する。
角質層の細胞と細胞の隙間は50nm なので一般的なものでは浸透しない。
おすすめは以下の最先端成分で最新技術で作られた美容成分。
部屋の湿度の管理を行う。
湿度計と加湿器を使う。50%以下になると肌の水分は蒸発し始める。
もっと細かくエイジングスキンケアを知りたい方はこちら♪
表皮層と真皮層の関係
表皮層のすぐ下にある真皮層は表皮層に栄養を届ける重要な役割を担っています。
真皮層の劣化が始まると表皮層も大変なことになる!
真皮層の劣化が進み、皮膚の95%を占めている真皮層が痩せてくると、ターンオーバーがますます遅くなり肌に大きな影響が出ます。
真皮層についてはこちらでお伝えしています。
→真皮層とは?
→真皮層まで届き浸透する成分配合入り化粧品じゃなければ老化に効果なし!
真皮層が痩せてしまうのは老化により線維芽細胞が減少するのが原因です。